災害図上訓練とは

「災害を知る」「まちを知る」「人を知る」訓練

  • どこで、どのような規模で、どういう被害の発生が予想されるのか。
  • まちの構造はどうなっているのか
  • 対策に必要なものはどこにあるのか。
  • 近所に手助けが必要な人はいないか。
DIG(ディグ)手順
DIG(ディグ)手順

堅苦しく考えずに、地域の人と顔を合わせ、「わいわい、がやがや」と話すうちに連帯感が生まれ、信頼関係が生まれる。

三重県で考案されたもので、最近では全国の多くの自治体や、防災ボランティアの訓練でも広く利用されています。

別名DIG(ディグ)※とも呼ばれ、地図をみんなで囲み、自分たちが暮らしている地域で経験したことのない大きな災害が発生する事態をイメージして、みんなが話し合い、解決していくという訓練。

※Disaster(災害)、Imagination(想像力)、Game(ゲーム)の頭文字をとったもの=災害想像ゲーム

ゲーム内容

  1. 地図と地図の上にかける透明シート、マジック、カラーシール(丸型)、ふせん等を用いて、8人程度のグループを町ごとに作って行う。

  1. 「基本地図」を作成する。
    浜郷地区の地図上にビニールシートをかぶせてセロテープで固定する。
    地図に「まちの構造」「自然条件」「防災資源」(道路・川・貯水槽など)を色別にマジックで書き込んだり、シールを貼って「基本地図」を完成させる。
    出来上がった「基本地図」を基に、災害対応を話し合う。
  1. 進行役(ミューチャルエイド東海 森本宏アドバイザー)が、プレイヤーに災害状況を伝え、考えてほしいことを伝える。

例)テーマ:「伊勢市に地震が発生した場合、地域で何をすべきか考える」
震度6強/12月/気温5℃/雨/津波は大きい
※ 参考:【YouTube】災害図上訓練【DIG】2019.7.20より

DIG(ディグ)手順
  1. 付与カードの情報を進行役が発表し、プレイヤーが課題に応じて考える。
    (付与カード1枚当たり10分)
    町別に付与カードの内容が違う。
    意見を付箋に書き込む。
  1. 模造紙に意見を書き込んだ付箋を貼ってまとめる。

  1. 最後にグループごとに発表する。

浜郷地区まちづくり協議会のDIGへの取り組みについて

DIGを行う目的・必要性

災害時に市役所はすぐには助けられない。自分たちで助け合わなければならない。

そのためには、地域で助け合うことが必要になる。
地域防災力の向上を目指し、各町の自治会リーダー・自主防災組織のメンバーにて「災害図上訓練」を行うことにより、災害時に起こる事態を想定できる。

DIGを行うメリット

地図上での訓練なので、気軽にゲーム感覚で訓練を行うことができる。 自分が暮らしている地図を使用して訓練を行うため、町別に付与カードの災害状況を変えてある。話し合うテーマが地域特性のある課題となっているので、発生する災害をイメージしやすいのも利点。 プレイヤーは、災害時に何をすべきか自ら想像力を働かせなければならないため自分事化しやすく、当事者意識や、連帯感が生まれやすい。 作成した地図はハザードマップとなり、地域の情報の共有を行うことが出来る。 各町によって実情が違うので、各班の発表では地域の情報交換の場ともなる。
DIGを行うメリット
  • 地図上での訓練なので、気軽にゲーム感覚で訓練を行うことができる。
  • 自分が暮らしている地図を使用して訓練を行うため、町別に付与カードの災害状況を変えてある。話し合うテーマが地域特性のある課題となっているので、発生する災害をイメージしやすいのも利点。
  • プレイヤーは、災害時に何をすべきか自ら想像力を働かせなければならないため自分事化しやすく、当事者意識や、連帯感が生まれやすい。
  • 作成した地図はハザードマップとなり、地域の情報の共有を行うことが出来る。
  • 各町によって実情が違うので、各班の発表では地域の情報交換の場ともなる。

専属の講師がいる

  • 防災専門家のミューチャルエイド東海 森本宏アドバイザーに講師をお願いしている。
  • 打ち合わせや事前講習を行うことにより、合同訓練がスムーズに進めることができる。
  • 発足当初から防災対策について助言をいただいているため、「浜郷地区を理解して進めてくれる進行」には参加者の理解がしやすい。

災害図上訓練に向けての事前講習を行っている

講師 ミューチャルエイド東海 森本宏アドバイザー
目的 事前に災害図上訓練を学ぶ事により、合同訓練がより充実することとともに、地域の災害時対応力の強化を目指すもの。
参加者 防災企画委員会メンバー及び、まち協又は各自治会の推薦者。
  • 合同訓練時に、各班にリーダーが1名必要となる。
  • 事前講習を受けることにより、合同訓練時にリーダーとなり、進行の補助が可能となる。

各行政との協力を密に行っている

  • 伊勢市(市民交流課、危機管理課)の方にも「班」として参加していただき、浜郷地区を知ってもらう機会を作っている。
  • 消防本部・消防団・防災センターからも参加、見学等協力していただき、地域と行政の連携という面からも有用なこと。

浜郷地区まちづくり協議会の行事に行政が参加していただけることは、地域を理解してもらえることでもあり、より一層連携を密にし、今後共進めていきたい。

訓練終了後に役員及び関係者による反省会の実施

  • アドバイザーにも出席してもらい、訓練を振り返り、意見交換を行う。
  • アンケート用紙に各自記入し、一人ずつ意見を発表してもらう。

関連情報

  • 【YouTube】災害図上訓練【DIG】2019.7.20