避難所運営ゲーム(HUG-ハグ)とは?
避難所の運営を模擬体験するために静岡県が2007年(平成19年)に開発したゲーム。
HUGは、H(hinanjyo避難所)、U(unei運営)、G(gameゲーム)の頭文字を取ったもので、英語で「抱きしめる」という意味。
避難者を優しく受け入れる避難所のイメージと重ね合わせて名付けられた。
避難所の運営を任された立場となり、学校に見立てた図面に家族構成、年齢、性別、職業、持病の有無など事情の異なる避難者カードを配置していく。
さまざまな事情を抱えた避難者が殺到する状況をどう対処していくか、模擬体験をする。
ゲーム内容
- カードと避難所の図面、掲示板を使い、読み上げ係1人と6人程度のプレイヤーから成るグループをいくつか作って行う。
- 読み上げ係は、避難者の名前や性別、年齢、避難者が抱える事情などが書かれた避難者カードを、プレイヤーの対応能力をやや上回るペースで次々と読み上げる
- プレイヤーは、そのカードを避難者の事情に配慮しながら体育館や教室の図面の上に配置していく。
- 避難者カードに混じって
「トイレが山盛りになっている」
「総理大臣が見舞いに来る」
「炊き出し場を決めておいてください」等の出来事や空間配置を要求するイベントカードが読み上げられるので、プレイヤーは対応策を掲示板にお知らせとして張り出し、どこを何に使うか等の空間配置を敷地図に記入して決めていく。
浜郷地区まちづくり協議会のHUGへの取り組みについて
単なる「講演会」で無く、「自分たちで判断・行動できる力を育む」
浜郷地区まちづくり協議会の地理的位置は、伊勢市の北東部。
生活排水の大部分が流れる「勢田川」という一級河川の下流の両岸に位置。
浜郷地区5つの自治会が勢田川下流域両岸に位置。
大地震時には伊勢湾からの津波の影響を受ける心配が強い地域にある。
HUGを小学生向けに独自で作成。
浜郷小学校の先生・まちづくり協議会・防災アドバイザーの三者で、HUGを小学生向けに独自で作成。
毎年(2014~)、浜郷小学校6年生を対象に実施。(小学校の防災教育のカリキュラムに組み込んでいる)
災害時、避難所となる小学校のことは、その学校の児童が一番よく分かっているため、ゲームを通して防災に興味・関心を持ってもらう。
さらに、防災力をつけるだけでなく、将来の防災活動の担い手の育成に繋がっていくと考える。
こどもの視点での意見は、大人が勉強になることも多い。
現在大人は、HUGからワンランクアップしたDIG(災害図上訓練)を実施しています。
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